暑いですねー

お久しぶりです。

大学を5月に卒業して日本に帰国して以来、まったくブログの更新をしていませんでした。申し訳ありませんでした。
帰国後は、就職活動に専念していました。

当初は、水球で培った忍耐力と語学力が活かせられる商社を第一希望として、就職活動を進めていこうと考えていました。
しかし結果的には、外資系の生命保険会社でSE(システムエンジニア)として頑張っていくことに決めました。

就職先が決まってからは、母校の並木中等教育学校の水球部を指導や、筑波大学の水球部の学生とともに、毎年お世話になっている武蔵中学校・高等学校2年生対象の臨海実習(鵜原海岸)に、助教として参加させていただきました。この年代の子供たちは素直な分、自分の教え方一つで、良くも悪くもなる可能性があり、生徒への接し方、技術の指導方法など色々神経を使います。

特に水球指導の時は、スイムや足練をただ淡々とこなさせるのではなく、彼らの課題を自分ができるだけ細分化し、その一つ一つを解決し、成長できるようなメニューを立てているつもりです。今のところ、あまり成果が出ていませんが…(笑)

昨年までは、夏休み私が日本にいる間しか、彼らのことを見ることができませんでしたが、今年は入社する4月までかなりの時間があるため、基礎からみっちり鍛えられます。入社するまで、母校の水球部強化に少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。

このように、海や外プールにいることがほとんどのため、すでに顔と体は真っ黒。外を歩くと、大抵すれ違った人に2度見されるので、もうでかけたくありません(笑)

ひきこもることが多くなるかと思いますので、その分ブログの更新がんばります!

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本日、先週の土曜日に打ち上げた気球を見事回収することができました!

前回は着地点の情報が皆無だったため回収に失敗しました。今回はその反省をいかし、より詳しい地図を用意し、できるだけ重装備で望みました。

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ここAllegany National Parkは自然国立公園で、携帯の電波もいっさいない言うなら富士山の樹海です。加えて今日はあいにくの空模様で、4月中旬にもかかわらず雪がちらつくという最悪のコンディションでした。足場も写真のように、ずっと濡れていて、冬用のブーツで探索したものの車に帰ってきた時には、中はびちゃびちゃで靴下も含めてゴミ箱に捨てました(笑)

見渡す限り木に囲まれた中を進むこと一時間半

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ようやく、目的の物を発見しました。唯一、不幸中の幸いだったのが辺りはすべて高い木で覆われている中をかいくぐって、小さい木にひっかかっていてくれたことです。高いところにあれば、「持ち合わせのものを投げて落とすしかないよなーいよいよ自分の出番かな」と思っていましたが、予想が外れてよかったです。

肝心のデータですが、しっかりビデオは取れているようで、いいものがお見せできるかと思います。乞うご期待!

しかし、迷って彷徨うことなく、無事箱も回収して帰還できて、とりあえずホッとしています。

やらかしたー

月曜日にカトリック教のクラスでグループでプレゼンを行いました。前日にメンバー全員で集まり、それぞれが担当したセクションのスライドを一つにまとめ、「これで明日は完璧だね」なんて言ってたら、本番でとんでもないことが起こりました。

私はグループ内で2番目にプレゼンし、3ページ分のスライドを用意したはずが、自分の番が来て2ページ目に移った瞬間、次の人のスライドが現れました。どうやら次の人が授業前にいくつかページを新たに挿入した際、誤って僕のページに上書きしてしまったみたいなんです。普通のクラスなら適当にしゃべればなんとかごまかせるのでしょうが、神学は正直授業からちんぷんかんぷんなため、スライドがないと何も話せません(笑)

おかげで3分ほど話す予定が、半分くらいで強制終了になっちゃいました。。。先生が優しいことを祈ります。。。

水球と進路選択

日本水球界という非常に狭いコミュニティーに属していると、アメリカにいながら各大学の新チーム、新入生の情報がどんどん入ってきます。それとセットで大抵の場合、ちょっとした裏話や補足情報までついてきます。
「誰々はここに入学したけど、裏では~があった」的なやつです。

よくあるのが、ジュニアの頃から手塩にかけて育てた選手が、高校進学の際地元の高校ではなく県外の強豪校に移籍するパターンです。以前からこのようなことはありましたが、最近は特にその数が増えたなという印象を受けます。
まずソーシャルメディアの発達で、あこがれのチームに所属する選手の生の声、生活の様子などの情報収集が容易にできるようになり、選手たちの中で選択肢が広がったことがあげられます。昔なら、何の疑問もなく、ジュニアのクラブからそのまま地元の高校に進学するのが当たり前でしたが、県外の強豪校に入り活躍し代表入りする選手を見て、自らもそうなりたいと思うのは自明の理だと思います。もはや「道理」や「常識」を並べて納得するほど、選手や親も無知ではないんです。

この有望選手の県外流出は、チーム強化にとって死活問題です。流出を防ぐ新たな手段を考えなければならないのに、「方針に従わなかった人たちを非難して排除する」という方法では、ただの憂さ晴らしをしているだけで、本質的な問題解決にはなっていません。それよりも、選手が何を求めているか、どうしたら自分のところに残るのかを考えなきゃいけないと思います。

選手が求めるもの(特に10代)は、指導する側がどのようなビジョンを持って日頃選手たちを指導しているかで決まると思います。例えば、「水球が上手ければいい」、「勝利至上主義」のような非常に歪んだ指導を行い、選手がそれらを求め自分のところより強い学校へ進学していっても文句は言えません。そうではなくて、長期的な目標達成(将来海外で活躍するなど)を目的とした指導を行い、選手の選択肢を広げることのほうが重要です。

私は、水球部のない普通科の高校に進学を決め、練習は筑波大学で練習生としてお世話になりました。そう決めた経緯は、小学生のころから憧れの選手に触れ合える環境にあり、その人達の壮大な目標を聞いているうちに、「インターハイで活躍し優勝する」という高校生ならだれしも一度は夢見ることに魅力を感じなくなっていきました。そこから将来、水球を通して海外に出て自分の力を試すという目標にかわり、その目的達成のために今何をするべきかを逆算し、地元に残ることに決めました。それは小中学校のころに、水球をうまくなることよりも、水球を通して得られる経験やものの見方のほうがより将来の自分にとって有益だと、気づけていたからだと思います。

何が言いたいのかというと、、、指導者、選手、両者ともより視野を広く、様々観点から長期的に物事を捉えられることができれば、へんないざこざも減り水球界全体のためにいいのになということです。

キャップアンドガウン

先日大学から卒業式の際に着用するキャップとガウンを受け取りました。

Cap and Gown

アメリカの卒業式といえば、アメリカの学生が帽子を皆で一斉に投げるシーン(Hat Toss)が印象的かと思いますが、まさにその衣装です。果たしてこの四角の帽子を含め、アカデミックドレスは私に似合うのか、かなり不安です。

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これをもらったからといって、正式に卒業できることが決まったわけではありません。日本では、4年時には必要な単位もひと通り取り終え、就活と卒業研究に専念する学生が大半で、よほどのことがない限り卒業が約束されています。
ただアメリカでは最終学期でも12単位以上(フルタイム)履修している学生がほとんどです。しかも卒業式は期末試験最終日の翌日に開かれるため、期末の時点でクラスをパスするしないのボーダーラインにいる4年生が教授の部屋に行き、様々な手段を使って教授を説得している姿を何度も見てきました(笑)最終成績は卒業式の後に出るので、式に参加したのに、単位を落とし、また学校に戻ってくることほどかっこ悪く屈辱的なことはありません。

私自身も例外でなく、留学生にとって1番厄介なカトリック教の伝統(Catholic Tradition)と哲学のシリーズⅡ、これら2つのクラスを最終学期に同時に取る羽目になり(先延ばししていた自分が悪いんですが)、かなり苦労しています。
卒業式前日が聖書の期末テストのため、学生生活をのんびり振り返っている暇もありません。ということで受け取ったアカデミックドレスを無事本番で着られるよう、ラスト6週間ほど気を抜かず頑張りたいと思います。

NYCF

実はこの週末ニューヨークに来て日本人留学生専用のキャリアフォーラムに参加しています。

ボストンキャリアフォーラムはご存知の方も結構いるでしょうが、同じ会社が主催しているニューヨークでのイベントです。昨年は水球の試合の関係で、ボストンキャリアフォーラムには参加できず、これが就活初陣となりました。

まず第一の目的が楽天の二次面接です。
結果から先に言うと、思っていたより自分の魅力を伝えきれず、実力不足を痛感しました。途中から面接官の方とイマイチ話が噛み合ってないなとは思っていたものの、修正できずそのまま終わっちゃた感じです。
準備はもちろんしたのですが、論理的にまた的確に自分の考えを伝えるというのは、難しい。ただこれはある程度場数を踏むことで、洗練されていくものだなという確信も得られました。落ち込んでいる暇もないので、この失敗を次の機会に活かしたいと思います。

2つ目は情報収集です。
普段田舎にいるため、今まで日系の企業と個別の接点がありませんでした。ボストンキャリアフォーラムほど参加企業は多くありませんでしたが、自分の実力と企業の求める人材像のギャップを埋めるいい機会となりました。

卒業する5月の時にまだ無職という可能性がこれで濃厚になりました(笑)しかし、また準備期間ができる分、ここでもう一度自分を見つめなおし、次回のキャリアフォーラムでは結果を残したいなと思います。

やることも終わり、ニューヨークの街を満喫したところですが、月曜日から3日連続でテストが続くのでホテルに戻ってお勉強です(泣)明日は小学校の同級生に会える予定なので楽しみです。

ではでは。

水球のシュート パート2

昨日は予想以上の方にこのブログを読んでいただいたみたいでありがとうございます。自分なりにわかりやすく説明したつもりでしたが、おそらくより詳しく解説が必要な部分、曖昧な表現の箇所等、色々あったかと思います。
自分の語彙力のなさを痛感してます。ですので、それらの点を改善した上で修正版として、再度アップロードさせてもらいます。

今日は(3)の説明です。昨日のブログを読み返して気づいたのが、動きを説明するときに、模範となるものと、そうでないものを一緒に動画として見せたほうがより理解が深まるかなと考え今回はそうすることにします。

(3)の側筋ですが、前回あげた4項目の中で1番感覚がつかみにくく、難易度が高いものです。なぜかというと、昨日述べた巻足(高く浮く)と体を回旋させることができて初めて腹筋を効果的に使うことができるからです。
まず下記2つの動画を比較してみてください。一つはピエトロ・フィグリオリ(イタリア代表)。もう一つは日本の高校生のです。

お互い体は水着が水面にでるくらいまで上がっていますが、この動画から読み取れる1番の違いは体の回旋です。このフィグリオリ選手は、おそらく現役選手の中で1番シュートが速いと思います。外国人選手は基本腕っぷしが強いのもあり、フォームが汚くても速いシュート打ってるのですが、フィグリオリはそれにくわえてフォーム非常にきれいで、手本にするにはもってこいの選手です。体を回旋させたほうがシュートが速くなるのは感覚的にわかると思いますが、その力のモーメントを跳ね返すのが側筋の役割です。ハンマー投げをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。

投げた瞬間には体がそのままの勢いで回らず、ぴたっと止まっていますよね。投げた後そのまま回り続けている選手はいません。ハンマー投げでこのモーメントを止めるのに腹筋だけを使っているかは、定かではありませんが、水球では足がついていないので腹筋でこの動きを真似する必要があります。運動力学に詳しいわけじゃないので、この動きがどうしてシュートが速くなることになるのか理論的に説明はできませんが、おそらく体の回旋で生じる力のモーメントに対して腹筋を反作用の力として弾性力を生むことでその力がボールに伝わっているのかなと勝手に仮定しています。

フィグリオリの動画で14秒~15秒の辺りで、体の回旋がピタッと止まっています。その時彼の左の側筋に「クッと」力が入ってる感じわかりますか?自分も同じ似たような打ち方をするから、あーここで力入ってるなってわかるだけかもしれませんが・・・
これが先程から言っている、側筋で跳ね返すという動きです。難しいのが打つ前から側筋に力を入れると体がガチガチになり動きがかたくなってしまうので、最後リリースする瞬間に一気に利き手と逆側にある側筋に力を入れる必要があります。これをマスターするのには結構な時間を要するので、コツを掴むまで諦めずにやる地道さが大切です。まずはフィグリオリと室伏選手の投げ方何度も見てイメージを掴むところから始めるといいんじゃないでしょうか。

ちなみに僕はシュート練習をすると腕じゃなく側筋が痛くなります。腕が痛くならないのは腕の振り方に秘密があるんですが、それは(4)として明日説明することとします。今日はうまく説明できたかな???

水球のシュート パート1

今回は少し水球のシュートの話をします。

大学まで水球をやってきて、自分の長所はなんだろうと考えた時に、個人的にはシュートスピードかなと思います。基本水球に関してはヘボなんですが、一発のシュートスピードには自信があります(もちろんプロの人と比べると話になりませんが)。
日本で自分より速い人は、そんなにいないと思います。

感覚的に速くなったというよりはむしろちゃんとした根拠に基づいて試してきた結果、速くなったタイプなので、今後指導する機会があった時に、論理的に人に教えられるようにしたいという意図もあってこのブログを書いています。

ちなみに大部分の基礎は中学3年生の時に身につけたもので、ちょっと自分なりアレンジしたものが今の形です。

速いシュートを打つ時に意識することは

1)巻足
2)浮き上がる方向
3)側筋
4)腕の振り方と力をいれるタイミング

まず大前提として、水球は野球のように足が地面につかない非常に特殊な環境下でプレーをしなければいけませんので水中ではバランスが不安定になりがちです。ここでのシュートフォームの理想は野球のピッチャーです。陸と水中では条件が大きくことなりますが、ピッチャーの投げ方に近づけるために大切なのが最初の2つ、巻足と浮き上がる方向です。

1)巻足はピッチャーでいう振りかぶって踏み出すまでの役割を果たすわけですが、まず高く浮けないことには、腕を勢い良く振りきれません。それと巻足が不安定だと、土台がグラグラで、ピッチャーがぬかるんだマウンドから投げるような感じになってしまいます。安定していてなおかつ高く浮くためには、膝の位置が一番重要だと思います。

自分の巻足の動きです。よく見ればわかりますが、僕の右足(後ろ)は最後水面上に出ていて水着も水面から確認することができます。膝を上げることで、体が小さくなり体がぶれず安定しています。つまり膝が上がるのと高く浮くことは比例関係にあるわけです。股関節硬い人は頑張って柔らかくして、膝をあげられるようになるといいと思います。
巻足とセットで(2)の浮き上がる方向もかなり重要で、これを身に付けるとすぐシュートが速くなります。よく子どもたちに「高く浮け」と指導してる方がいますが、正しい表現ではないと思います。それはどういうことかというと、ただ思いっきり上に高く浮くだけだと上への力だけしかないので、シュートを打つ際に力がうまく伝わりません。ピッチャーでいうと足を踏み出さずプレートに両足乗っけたまま投げる感じでしょうか。どう考えてもこの投げ方窮屈ですよね(笑)じゃあどうやって水球でその踏み出す動作を生み出すかというと、前に進みながら上に浮くんです。

投げる際体一個分くらい前に移動しながら浮き上がってシュート打ってますよね。これで野球でいう踏み出す動作を無理やり水中で作っているわけです。これをすることで前への力と一緒にボール投げることが可能なため、ボールにより力が加わりシュートが速くなります。ボールを浮力にちょっと下にもぐりながら前に進みそのままの勢いで浮き上がるイメージです。そのためにもボールはしっかり握る必要があります。これを聞いて「なんだよ簡単じゃん」、「元々できてるよ」っていう人もいるでしょうが、実際は結構な数の選手がただ垂直に上がってシュート打ってます(笑)多分それは、ボールを下からすくって打て!という指導の弊害だと思います。初心者にはそれでいいんですけど、レベルが上がりシュートが遅いと絶対に入りません。もっとしっかりボールを握って浮力として使って、シュートを打つ練習もする必要があります。

ここまで書くのにかなりくたびれてしまったので、(3)(4)は次回に説明します(笑)

偉そうに

昔とった写真を整理してたら

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こんな写真が出てきました。

これ僕が高校1年生の時筑波大で練習していた頃、当時大学3年生だった成重大輔さんと「ダブル大輔」で新潟に指導に行った時の写真です。この時、高校1年生の分際で自分より学年が上の高校生を教えてました(笑)
もちろん内心目上の人を教えることにかなりの疑問を抱いていましたが、呼んでいただいたからにはちゃんと教えなきゃいけないし、向こうも指導される側として僕に敬語で話しかけてくるし、お互い割りきってはいるものの、ものすごいやりにくい関係だったことを今でも覚えています。

このような光景は何もこの時だけでなく、大学に高校生が来て大学生がマンツーマンになって技術指導する際に、高校生が僕のところに大学生と勘違いして「お願いします」ってきて、どさくさに紛れて図々しく指導してたなんてこともあります。

それでこの写真を何年ぶりかに見て、これは高校1年生に見えないなと客観的に思いました。。。オヤジ臭い。そういえば、大学生の遠征についていった時に、「君高校生だったんだー」ってよく練習終わりに言われてたなー(T_T)

あの頃が少しなつかしくなりました。